運命鑑定
「...見ないで」
手とともに、センパイの震えた声が聞こえた。
反応に困ってるんだよね...。
フラれた人に『好き』って言われても、困るだけだよね...。
言った後に、後悔した。
慌てて、真っ暗な視界の中、口を開いた。
「...あ、あの、すいません。
迷惑でしたよ...」
「違うっ!!」
声を荒げたセンパイが、反動で手を離した。
一気に視界が明るくなって、目を細める。
そんな中、センパイの表情を探すと。
ゆでダコ状態のセンパイがいた。