運命鑑定
センパイの顔が歪んだ。
そう思ったら、センパイは足を止めてあたしの頬を撫でた。
「それで...愛斗の話で、美紅ちゃんがナンパされてたことを知って。
『美紅ちゃんを1人にさせちゃ、だめでしょ!?』って怒られちゃった」
「別に...あたしは大丈夫でしたよ?」
「いや、彼女に少しでも不安な気持ちを抱かせたら彼氏失格でしょ」
ナンパされたことより不安な思いを抱いたことがたくさんあって、思わず苦笑した。
「だから、ごめんね?」
「いえ」