運命鑑定



今は、昼休み。



あたしと叶華は、いつも通り教室で弁当
を食べていた。



今日は火曜日だから、あたしの大好物の、お母さん特製玉子焼きの日だ!!



とかクールだと思われているあたしには合わないことを考えながら美味しく頂こうと思っていたのに...



「彼氏、いいでしょーっ」




叶華がリア充になったという、あたしにとってのイヤな話が玉子焼きの味を美味しくなく感じさせた。




「あー… うん、おめでと」




そう言って、なくなった玉子焼きを悲しく思いながら、またぱくぱくとおかずを食べていくあたし。



「えっ!? 何その反応!?」




大きなリアクションをとって、叶華があたしにツッコミするのはいつものこと。


それをあたしが受け流すのも、やっぱりいつものこと。



...なんだけど。




「や、だって、叶華がリア充になるから」



こういう時に限って、受け流せないのがあたし。



「えぇ!? 普通、友達に彼氏ができたら喜ぶでしょうが」



あぁー、そういうもんなんだ。



と1人で納得していると、「ちょ、無視しないでよ!!」と声が聞こえた。



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