運命鑑定



「んー、あったかいねー」

モグモグ

「ですねー」

モグモグ

「...」


なんだか...盛り上がらない...。

昨日とは、また違った雰囲気の屋上に来て一緒に弁当を食べているのだけど、6月は暑すぎず心地よい天気だからか、ちらほらと人がいる。


その人達が気になって、まともに会話ができないなんて気付かれたら...。

うん、頑張って話題をだそうっ...!!


「あの...センパイ、昨日となんか違いますね...」

「ん?あーそう? 多分メガネかけてるからだよ」


そう言ってメガネを外してニコッと笑ったセンパイは昨日のようにイケメンだった。



「なんでメガネ、かけてるんですか?」

「うーん、頭良さそうに見えるでしょっ」


もったいない...メガネないほうがカッコイイのに...と思ってセンパイを見ると、


真っ赤になってあたしを見ていた。


「ホント? それ」

「?」


センパイが何を言っているか分からなかったあたしは考えた。

考えた。 考えた。


そして考えた先にでた答えは...


あたしの顔にでていた。


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