運命鑑定
背が高いセンパイの顔に届くように背伸びをして、センパイの頬とあたしの唇をそっと触れさせた。
それだけでセンパイは顔を真っ赤にさせる。もちろん、あたしもだけど。
「行きましょう」
そう言って、センパイの腕を掴んであたしたちは歩きだした。
―なんだかあたしは、センパイの前だと素直になれる気がする。
もともと、人と話す...というかコミュニケーションをとるのが得意ではないから、自分から行動を起こすことが滅多にない。
だけど...センパイにだとなぜか、動かずにはいられないというか、なんというか。
あーもう。 恥ずかしい...。