運命鑑定
頭の中で次から次にでてくる疑問についていけなくて、無言になったあたしを、ついに叶華が本気で心配しだした。
「ちょ、美紅? 本当に大丈夫?具合でも悪いの? おーい」
無神経な叶華は、あたしが叶華のことで悩んでることには欠片も気付いていないようで、それがあたしを余計に苛立たせた。
「...ほっといて。 話しかけないで」
そう呟いたあたしは、そのまま叶華を追い越して教室に足を進めた。
―― 今日は何もかもがイヤな、そんな予感がする。
今日の昼休み、センパイにどんな顔をして会おう...。
叶華とセンパイが仲良くしていた、あの場面を思い出すとどう接していいのか分からなくなってしまいそうで。
叶華の気持ちを知ってしまったあたしは...どうすればいいんだろう。
そんなことを考えながらも、心の中では1つの選択肢がぼんやりと現れていたことにはまだ気付いていなかった。