運命鑑定
...。
そうだよね。
まだ今日が終わるまでにはたくさん時間がある。
センパイと過ごす今日を精一杯、楽しまなくちゃ。
たくさん笑って、たくさん...泣こう。
そう、心に決めて携帯を閉じたとき、大好きなセンパイの声が聞こえた。
「美紅ちゃーん!! おはよー!!」
「おはようございます」
「!! なんか今日の美紅ちゃん、いつもよりかわいい!!」
「冗談、やめてくださいよー。 じゃあ、いきますか」
あたしはセンパイとの今日を楽しむために精一杯の自分なりの『明るさ』を作った。
センパイも、いつもに増してニコニコしていて、自然に笑顔になった。
ほんとだ。
運命鑑定、当たってる。
あたしは運命鑑定に感謝しながら、センパイと一緒に公園の中に足を踏み入れた。