運命鑑定
「...!! 遅刻!!」
平日は毎朝6時に起きているあたしは、9時という時間にすぐにピンと来なかった。
急いで、朝御飯を食べようと今まで寝ていたリビングの大きな机の前に座った。
ラップがかかっている皿に手をつけようとしたとき、隣に置いてある1枚の紙切れが目に入った。
紙切れを手に取り、くせのない、綺麗な字を読む。
【昨日は疲れたでしょう。
今日は学校、休んでなさい。
お母さんより】
...お母さんとのこういうやり取りは初めてだった。
なぜか、妙に恥ずかしくて、嬉しくなって綺麗に手紙をたたんで置いておいた。
―今日は、休も。
心で呟いて、お風呂に向かった。