虹色青春物語。
そしてあっという間に放課後になった。
クラスのみんなはとっくに帰って、教室内にいるは私と透だけ。
電気が消え、夕焼けに照らされた教師。告白にはもってこいのシチュエーションだろうけど、今の私の心は重い。
私が黙っていると、透が口を開いた。
「話って何?どした?」
優しく微笑んで私の目をみる透。
…聞かなくちゃ。
勇気を出して…
「あの…あのね、透」
「うん」
「私、日曜日にね…みちゃったの。」
「?何を?」
心臓がバクバクしてる。
「透が…知らない子と腕くんで歩いてるとこ。」