虹色青春物語。
自分の席に座って、楽しそうに歩いている透を見ながらそんなことを考えていると、
「相変わらずラブラブだよねー未空達は!」
「奈保…そんなことないよっ!」
「そう?」
「そう!」
私の親友の奈保に話しかけられた。
奈保ちょっと大人っぽくって美人な子。
背が高くて、スラっとしている。
これで彼氏がいないんだから、びっくりだよね…。
「「キャーーーー!!!♡♡」」
奈保とぐだぐだと話そうとしていると、突然廊下から女の子達の黄色い歓声が聞こえてきた。