虹色青春物語。
【未空side】
今日は奈保がずっと一緒にいてくれて、そのまま奈保の家に泊まることになった。
「ありがとね、奈保…」
「いいよいいよ!透なんて早く忘れちゃえ!」
「うん…」
奈保は本当に優しい。私が1人だとまた色々考えちゃって、辛くなるってこと分かってるんだね。私奈保といることでだいぶ落ちついていられるよ…
でもね、奈保は忘れちゃえって言うし、私だって忘れたいと思うけど、好きだった人をいきなり忘れるなんて、難しいよ。
でももう、透は信じられない…あんなにさらっと嘘をつかれてショックだった。透は私のことを何とも思ってなかったんだって思ったから…。
私はまだ好きだって気持ちはあるけど……ずっと辛いままでいるのは嫌だから、早く忘れてしまいたい。
この日は夜中まで奈保と話していた。