虹色青春物語。
【透side】
ーー放課後。
誰もいない、夕暮れの明かりだけが照らす、教室。
「話は何?」
「あの、さ…」
目の前には未空だけ。
ああ、あの日と逆の立場だ…
怖かっただろうな、未空…
「…俺、謝りたくて。無神経なことしてた…未空のことが1番大切なのに。未空はいつでも俺の側にいるって、安心してたんだ。」
「…」
未空は黙って俺の話を聞く。
「本当に、ゴメン!!俺が好きなのは、未空だけなんだ!!」
頭を深く下げて、言った。
「…」
未空はずっと無言。
沈黙が続く…