虹色青春物語。



「嘘!」





びっくりして顔を触ると、確かに涙の乾いた感触があった。





水草くんが疑問形だったのは、乾いてたからか…





「あの…何かあっt」





「未空ーー!?」





水草くんが何か言いかけたのが、ある人物の大声で消えた。





「!」





透だ。





遠くに透の姿が見えた。





こっちに向かってきてる!!か、隠れなきゃ!!





私は慌てて身を隠す。





そんな私を見て、水草くんは首をかしげる。





「?立切さん、桐上くんが呼んで…」





「しーー!今透に会いたくないの!!」





「…」





水草くんはああ、と小さく言うと、透の方に歩いていった。





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