虹色青春物語。
突然のことに驚いた私は、どもってしまった。嫌な汗が噴き出す。
「え、あ、奈保…?」
私が焦っている時にも、奈保は変わらない調子で話し続けた。
『透と私が2人でいようと未空には関係ないじゃん。』
ズキ
関係ない、と言われたらそれはそうかもしれないけど…
でもら気になったんだよね…
奈保は少し間を置くと、さっきより大きな声で言った。
『私はずっと、透のことが好きだったの…!!』
「ーーーえ?」
『気づかなかった?ま、そりゃそうだよね。私必死で隠してたんだもん。未空と透が付き合ったって聞いた時はすごく辛かったよ。でも未空ならって…親友が幸せならって、諦めたんだよ。』
奈保は少し声を震わせながら一気に話した。
「奈保…」
私が言葉につまっていると、奈保は更に続けた。