虹色青春物語。
虹色
私は家に帰って、ゆっくりと考えた。
自分の心に、素直に…
ーー傷付いたのは、どうして?
透が、好きだったから…
"好きだった"?
今は?今はどうなの?
ーーはっきりさせられないのはどうして?
晃希を失いたくないから。
あれ?私晃希のこと…引き止めるためにはっきりしてないの?
ーーどの好きかな。
恋人として?友達として?
私の、彼らに対する好きはーーー。
私は顔をあげ、真っ白な天井を見上げた。
「そっか、分かった…」