虹色青春物語。



着いた先は、保健室だった。





「?なんで保健室…?」





私が聞くと、晃希が氷の入ったビニール袋を差し出しながら、





「頬、赤いから」





と答えてくれた。





驚いて正面の鏡をみると、たしかにさっき奈保に叩かれた頬が赤くなっていた。





「ほんとだ…」





「…ま、奈保は取り乱してただけだろうからさ…許してやれよ?」





「うん…分かってるよ。」





奈保はそんな簡単に人を叩くような人じゃない。それは親友の私が1番よく知ってる。





< 82 / 106 >

この作品をシェア

pagetop