カタナ
「あ、後ろの席はだめ。トップ4の席だから。」


ん?なんて?トップ・・・え?


首をかしげるあたしを見てまた教えてくれる。


「トップ4。この高校で1番強いグループ。あぁ、でもあのはじっこの窓側の席は入江ちゃんの。」


へぇ。トップ4ねぇ。

ってオイッ!!

なに「入江ちゃん」って言ってんだ!!


「あ、あのぉ~・・い、入江ちゃんって・・・。」

「だめ?かわいいじゃん。」

その言葉を聞いた周りのやつらも、

「いいねぇ、入江ちゃん。」

「確かにッ!おっまえ、サイコーだな、涼太ぁ!」

ほほう。こいつ涼太っていうのか。

「りょ、涼太っていうんだ。ね、苗字は何て言うの?」

「橋速。橋速、涼太。」

「ふぅん・・・。じゃ、あたしはあなたのこと橋速って呼ばせてもらうね。」

ちょっとビックリの橋速クン。

「呼び捨てかよッ!」

「それが嫌ならあなたもあたしのことちゃん付けやめて。」

「・・・。いいぜ。俺のこと橋速で。」





こいつッ!!!
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