カタナ
「そう。全員教えてくれてありがとう。」

「別に。でも詩月ちゃんって・・・。」

「あたしが、何?」

「僕たちのこと怖くないの?」


フザけるな。

かつて“カタナ”と呼ばれたあたしが貴様らのような遊びで不良やってるようなガキを怖がるわけないっての。


しかし、口に出すわけじゃない。

「あ、そうね。でもあたし、みんなが怖くなってるとこ見たことないし。」

「そーゆー問題?」

「ふふ。あたしってちょっとずれてるのね。」

「んー・・・じゃ、さ。これ聞いてもそうでいられるかなー?」

は?

何よ。もったいぶらないで言いなさいよね。



「僕たちとトップ4はね、堂上組っていう組の組長、若頭、幹部なんだよー?」










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