カタナ

この日あたしは初めて木刀で暴力をふるった。


そしてこの日からあたしは木刀で暴力をふるい続けた。


笑いながら。


時に怒りながら。


最後には笑って。


木刀を振りおろし続けた。



そうしているうちにあたしは異名を持った。


木刀を、刀を使うから....“カタナ”と。



それがあたしの、異名。


そしてあたしのもう一人の自分。



その日があたし、“カタナ”のはじまり。







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