約束の丘
「夏の暑さやら冬の寒さやら…自然を感じながら走ってると気付かされるんよ…あたしは1人じゃ無いって…」

すっかり冷めたコーヒーを一息に飲んで

「あたしはバイクに乗ってる時…ハッキリと兄貴を感じるんよ…昔2人でチャリに2ケツで乗って川原の草むらに突っ込んだ時の事とか…記憶が蘇ってきてね」

そう言ってお父さんを見ると

「お前はケガばっかりしよったけん…お父さん達心配しよったんよ…瑞穂が大人になった時誰からも見向きされんぐらいヒドいケガやらせんやろうかってね」

あはは…心配かけてごめんね
< 100 / 497 >

この作品をシェア

pagetop