約束の丘
「だから…兄貴の夢…あたしレースしたい!」

言っちゃった…もう後戻り出来んよね

「お父さんには、どうしても聞いて欲しいと!」

しばらく黙っていたお父さんは

「大事な娘を危険な目に合わす訳には…イカん…だけど…」

親としちゃ素直に賛成やらしたく無かろうけど…

「今のあたしは、兄貴の夢叶える為だけに走りよぉっちゃなくて仲間の思いも背負っとぉと!…やけんお父さんには賛成してもらわなイカんし、賛成して欲しい」

お父さんは、目をつぶって腕組みして考え込んじゃった。
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