約束の丘
「それでも止めねぇのか?」

何か言い方変わってない?

「あたしにとっちゃ大事な兄貴やったけん…仲間の連中にとっても…兄貴が目指した物を胸に刻みつけてないと忘れられそうやけん…」

おいおい…コイツにここまで話していいんかい?

「レースに出てくる連中にだって夢やら希望ってもんがある。そんな綺麗事なんざ通用しねぇぞ」

「解ってる…この計画が無謀だって事も…だけど立ち止まる訳にはイカんけん…」

「それで経験者の俺に色々聞きに来た訳か…」

ずぶの素人のあたし達にアドバイスしてくれるのは残念ながらコイツしかおらんけん…
< 140 / 497 >

この作品をシェア

pagetop