約束の丘
気が付いたらクッキーは最後の一枚まで減ってた。

クマさんの機械オンチっぷりは食が進む。

あたしは残念ながら最後の一個を他人に譲るほど心優しい女じゃ無い…

そりゃそうさ、あたしには生意気盛りで抜け目無い妹なる厄介者が身近におるけん

身構えるあたし

カッパに負けるな!

『つぉりゃあ〜』

手を伸ばした先には焼きたてクッキーが…

「クマさん…これウマイね」

いつの間にか来た冷蔵庫に最後の一個を食われちゃった…

冷蔵庫ってのも、あたしの走り仲間だ。
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