約束の丘
先に走った米一丸が

「瑞穂ちゃん、ヘアピンのトコ一台コケとぉけん慎重にね。もしかしたらオイルこぼれとぉかもしれん」

コースの状況を説明してくれる。

あたしはヘルメットを被り前を見据えた。

「よし、いいぞ…行け!」

"グゥオングオン"

軽く吹かして

ピットレーンの状況確認

「ゴー!」

"グゥオ〜ン"

ついにあたしは鈴鹿を走る

夢を現実にする。

その第一歩だ。
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