約束の丘
あたしの声を聞いてみんな集まってきた。

「ちょっとクマさん…これってやっぱり兄貴の?」

クマさんは頭をボリボリかきながら

「瑞穂ちゃんには見せたく無かったっちゃけど…」

「はぁ?どう言う事…クマさんハッキリ言い!」

「お、おい瑞穂…」

カッパがあたしを羽交い締めして止めた。

「実は純ちゃんはレースするつもりやったんよ」

嘘?…兄貴何も言いよらんやった。

「純ちゃんは瑞穂ちゃんには普通の女の子として楽しんで欲しかったっちゃんね」

クマさんはボソボソ喋りだした。
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