約束の丘
「それと今回の事で瑞希まで処分したり色眼鏡で見たりやらせんのってね」

しばらく黙って考え込んでた校長は

「特別処分とかは、せんけどレースよりお母さんとの仲直りの方が先じゃ無いかな?」

どうも理解されとらん

「あのね…レースって言っても特別な目で見る事無いやろ?バスケやらテニスと一緒やん。あたしが出るのって耐久レースやし…いいカッコしたくて走るんや無いよ。仲間と一緒に頑張りたいけん…それに日本の法律で許されとぉ事やし校則に違反しとる訳でも無い…お母さんとの事はこっちの家の事情で学校には関係無かろう?」

腰の重い校長は

「学生の本分は勉強でしょう。それを踏まえた上で君にちゃんと説明しよう」

なんて言い出した。

今さら何の説明するつもり?
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