約束の丘
「あたしは、アンタのせいで兄貴との思い出を必要以上に美化しすぎとったんかもしれん…でも栄司や鬼瓦や伊勢エビや米一丸…アンタと関わってから知り合ったヤツらと仲間になってレースやれるようになったけん…兄貴の思い出だけじゃなくてみんなの思いも背負って走ってるって意識できるようになった。みんなの思いに応える為に恥ずかしい走りは出来んし、みんなを悲しませる事も出来ん…みんなと一緒に喜びを分け合える走りがしたいって本気で思ってる」
矢継ぎ早に喋り続けた。
矢継ぎ早に喋り続けた。