《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
俺の出張中に濱部社長と会っていたと言うのか?


桃はそんな浮気なんて大それたコト、出来る女じゃない!!


「ただいま」


桃は寝室のベットで眠っていた。


俺はドレッサーの前に置かれた桃のバックを開いた。



桃を信じているーーー・・・


でも、浮気相手の妻が俺にコンタクトを取ってきた。


疑いたくはないけど。



俺は桃のスマホを手にした。


いくら夫婦でも、無断でスマホを覗くのは悪いコトだ。


「・・・」
静かな寝息を立てて眠る桃に心の中で謝った。



俺は躊躇いながらも、アドレスを覗いて濱部社長の名前を探す。


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