《続》跡目の花嫁さん～家元若旦那の危ない蜜月～

「・・・」

でも、俺は訊けない。

考えれば、桃は俺との結婚を躊躇っていた。

遊びに行けば、早く孫を見せてくれと俺の両親は迫ってくるし。

華道の次期家元の妻だから、色々とあるし。

結婚する前から、桃も理解して覚悟を決めていたけど、嫌気が差したのかな？

だから、濱部社長と…


ともかく、美古夫人と今夜、会う約束をしているし、会って、詳しい二人の仲を訊こう。



桃を咎めるのはその後でいいーーー・・・