《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
「お前からではなく、ウチの尚貴から渡された方が早祐ちゃんも喜ぶんじゃないか?」



早祐ちゃん、実は尚貴君に惚れていた。

同じ歳の男子には感じないオトナびた所がいいらしい。

俺から見れば…5歳児には思えない可愛くない所が凄くウザいけど。



発表会は拍手喝采で終了。



「早祐も成長したな・・・」

相馬社長は早祐ちゃんの成長を噛み締めて、感動の涙を流す。


「尚貴君…このポインセチア…早祐ちゃんに君の手から渡してあげて」


「でも・・・」


「いいから、尚貴…緑川の言う通りにしろっ」


「なんて言って渡せばいいの?お父さん」


「別に適当に渡して労いのキスでもしてやれ」


「く、栗原さん!?キスって・・・」


「5歳のガキだ…頬にキスするだけだろっ?」


< 190 / 191 >

この作品をシェア

pagetop