《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
プロポーズー季実子SIDEー
私と嗣成様は9年ぶりに、顔を合わせた。
私は憶えていたけど、彼は私のコトを初対面だと思っていた。
それでも、心臓の鼓動は嬉しくて高鳴っていく。
私の初めてを捧げた人だから。
あれから、私の肌には誰も触れてない。単に、男性に縁がなかっただけ。
同期も後輩も次から次へと結婚退職していく。
何も無い自分が恨めしくて、後輩のプライベートまで干渉してしまう嫌なお局様になってしまった。
嗣成様からホテルのディナーに誘われた時、思わず、周囲にいた後輩たちに自慢げに喋った。後で、恥ずかしいコトしたなぁって後悔した。
でも、心は幸福感で満ち足りていた。
彼の好きな花は紫陽花。
紫陽花の花言葉は移り気…
私とのコトはきっと、唯の気まぐれ。
私は憶えていたけど、彼は私のコトを初対面だと思っていた。
それでも、心臓の鼓動は嬉しくて高鳴っていく。
私の初めてを捧げた人だから。
あれから、私の肌には誰も触れてない。単に、男性に縁がなかっただけ。
同期も後輩も次から次へと結婚退職していく。
何も無い自分が恨めしくて、後輩のプライベートまで干渉してしまう嫌なお局様になってしまった。
嗣成様からホテルのディナーに誘われた時、思わず、周囲にいた後輩たちに自慢げに喋った。後で、恥ずかしいコトしたなぁって後悔した。
でも、心は幸福感で満ち足りていた。
彼の好きな花は紫陽花。
紫陽花の花言葉は移り気…
私とのコトはきっと、唯の気まぐれ。