《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
「俺には知られたくなかったか?」
「身内だからな。当然だ!」
俺はバツの悪そうな表情になり、皮肉げな微笑みを浮かべる智成を睨んだ。
「まぁまぁ、二人とも…詳しく、その昔のコト教えてください…嗣成さん」
俺は和也を信用して、すべてを話した。
「紫陽花に百合ね・・・紫陽花の花言葉は移り気だ。きっと、兄貴の言葉に誠実なキモチを汲み取れなかったんだな」
少し前では、毎年咲く花が色の変わる紫陽花のように、女もとっかえひっかえで、特定の女はいなかった。
そんな俺の素行が周囲に、不実な男だと印象を振りまいたようだ。
「身内だからな。当然だ!」
俺はバツの悪そうな表情になり、皮肉げな微笑みを浮かべる智成を睨んだ。
「まぁまぁ、二人とも…詳しく、その昔のコト教えてください…嗣成さん」
俺は和也を信用して、すべてを話した。
「紫陽花に百合ね・・・紫陽花の花言葉は移り気だ。きっと、兄貴の言葉に誠実なキモチを汲み取れなかったんだな」
少し前では、毎年咲く花が色の変わる紫陽花のように、女もとっかえひっかえで、特定の女はいなかった。
そんな俺の素行が周囲に、不実な男だと印象を振りまいたようだ。