《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~

落とし物ー桃SIDEー

当番制でしている受付席の掃除の日。
今日の当番は私。
皆よりも、早めに出勤して受付カウンターを雑巾で拭いていた。


「そう言えば…」

私は引き出しにしまっていたブランド物の万年筆を取り出した。


多分、この万年筆は濱部社長の落とし物。


元カレの誠一郎さんに似た顔。

私は和也と同じように濱部社長のコトを考えていた。


栗原さんに託そうと思ったけど。
昨日、1日限りのアルバイトだったみたい。


どうしよう!?この万年筆。











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