《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
和也からのメールで今夜は社長の会食に同行するらしくて、夕食は要らないらしい。
一人で夕食を食べるのは寂しいなぁ。
私は万年筆を渡そうと星凛堂本社を訊ねる。
定時を過ぎていたから、受付席には警備員の人が座っていた。
「んっ?君は?ソーマの受付嬢」
濱部社長がグットタイミングにエントランスに現れた。
社長お一人だった。
「栗原さんは?」
「栗原?あいつは…子供が熱出したとか言って…休みだ」
「そうなんですか…それよりもこれ…」
私は濱部社長に落し物の万年筆を渡した。
不思議と心臓も高鳴っていく。
「・・・どこで落としたのかと思っていた…ソーマに落とすなんて失態だな」
濱部社長は少し自嘲的に笑った。
一人で夕食を食べるのは寂しいなぁ。
私は万年筆を渡そうと星凛堂本社を訊ねる。
定時を過ぎていたから、受付席には警備員の人が座っていた。
「んっ?君は?ソーマの受付嬢」
濱部社長がグットタイミングにエントランスに現れた。
社長お一人だった。
「栗原さんは?」
「栗原?あいつは…子供が熱出したとか言って…休みだ」
「そうなんですか…それよりもこれ…」
私は濱部社長に落し物の万年筆を渡した。
不思議と心臓も高鳴っていく。
「・・・どこで落としたのかと思っていた…ソーマに落とすなんて失態だな」
濱部社長は少し自嘲的に笑った。