《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
互いにまだ、学生で子供を生んでも育てる力なんてなかった。


二人で話し合い、仕方無く、中絶。



「4000億、稼いだ俺が390円の牛丼を食べるんだ。たくっ、驚いたよ」
濱部社長はその時のコトを思い出し、クスッと笑った。


「ゴメン…」


「奥様のコト、愛しているんですね…週刊誌は凄いコト、書いていたのに…それでも…社長の心の広さ…尊敬します」


「別に俺は…」
濱部社長はテレ隠しのように、ビールを一気に飲み干す。



「私…まだ、パートナーに中絶のコト話してないから」


「・・・」


「もし、それが原因で子供出来なかったら…どうしようと考えています」


「君も華道の跡目の妻だから、色々と辛そうだね」

濱部社長は私に同情してくれた。


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