《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
最初は思い切って、心の赴くままに和也との結婚を決めたけど。


色々とあり、過去に中絶した経験もあって、なかなか一歩を踏み出せずにいた。



「緑川君とは結婚としてどれくらい経つの?」


「まだ、私たちはハネムーンから帰ってきたばかりの新婚です」


「そっか~蜜月か甘いな♪」

濱部社長は急に冷やかし始めた。


誠一郎さんに似た人に冷やかされるのは不思議な気分。


「まだ、気にするコトないさ。これからだ…でも、どうして?結婚したら、周囲は子供を急かすのかな?俺も結婚したカップルに社交辞令のように言っていたが…いざ、自分が言われる立場になると、ウザくて仕方が無い」



「・・・」


「社長は仕事だけじゃない。一族で会社を経営してるならなおさらだ。後継者問題は重要だ」


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