《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
「私の妊娠は誠一郎、心から喜んでくれた…」

「・・・」


「桃の時とは違うわね…」


「あの時は…」


「あんた、子供、大丈夫?…私の友達で一度の中絶で不妊症になった友達が居るの…その子、個人病院の息子と結婚して幸せな結婚したけど。姑さんに嫌味言われて心の病に煩ってるわ」



「由美!!」
誠一郎さんが由美を呼んだ。


「今、行くっ!!」


由美は嬉しそうに笑顔で、誠一郎さんの元に行った。


私とは目線を合わせない誠一郎さん。
私の方が由美よりも長く付き合ったのに…


私と交際していた事実すら否定する冷たい態度だった。







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