《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
私だって来たくなかったーーー・・・



私は披露宴も終え、ホテルの中庭のベンチに座って、和風の人工滝を見つめた。



「!?」


「君は?」


濱部社長が私に近づいてきた。



「こんにちは」

「こんにちは。結婚式?」


「はい。大学時代の友人の結婚式です」


「ふーん。俺は株主総会だ…」





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