《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~

不倫の香りー桃SIDEー

「お帰り~っ。桃」


「ただいま」



和也はリビングで、明日から相馬社長のシンガポール出張に同行する為、トランクに荷物を詰めていた。


和也は初めての出張で、ドキドキしてるのかハイテンション。


「桃は寂しいと思うけど…10日間だけだから我慢してねっ」


「うん」


和也は着物姿の私に抱きついた。



「お代官様ごっこしたいけど、今夜は止めとく」


「私…寝室で脱いでくる」


「そっか」


和也は私から身体を離して、荷物を詰め込み始めた。









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