君が教えてくれたこと
「まったく、そんな性格だから顔が良くても彼女ができないんだよ!」
佑樹はバシバシと俺の肩を叩きながら余計なお世話だ、と言いたくなるような台詞を言った。
女ったらしのお前に言われたかねーよ…。
心の中で呟きながらため息をついてみた。
「なんだよ、そのため息は〜!」
「なんでもねーよ。ほら、降りるぞ」
後ろでブーブー言ってる佑樹を横目で見ながら、電車を降りて、歩いて20分ぐらいの学校に向かった。