夏音
Stage 1
いつも隣に
……… Rei side ………
「愛姫、帰ろ。」
目の前ですやすやと眠る愛姫の肩をそっと叩いた。
けど、起きる気配がない。
お昼ごはんを食べたから眠たくなったのか、6時間目の授業の半ばにはうとうとしていた。
なんか嫌な予感がしていたのだが、俺の隣の席で眠るこの姫さんは、起きる気なんかないようだ。
「ん…………れ、い……」
小さく寝言のように呟いた。