夏音



無防備に眠る愛姫とは家が隣で、親同士も俺たち自身も仲がよくて。
ちっちゃいときから、ずっと俺の隣には愛姫がいた。



そんな愛姫は、大きな二重の目に、いまどき珍しい真っ黒でさらさらな髪。

それに加えて、ちょっと天然の入ったウサギみたいな性格で、いわゆる「お姫様」と称される人だった。


俺はそんなお姫様の、護衛兼幼なじみと言ったところだった。


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