夏音



「なぁ、愛姫、起きろって。寝るなら家で寝ろ?」


もう一回揺すると、んー、と声をあげてのそのそと顔をあげた。


「れー、おはよー。」


まだ眠たそうな顔からゆっくりと笑みがこぼれた。
そして、ちっちゃくあくびをした。


「起きんの遅すぎんだよ。もう放課後。」


軽く叩くと、ごめんなさーい、と眠たそうに呟いた。


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