シンデレラの憂鬱

「シンデレラかぁ!!じゃあ僕らのお姫さまだね♪」
『ちっ違いますよ!!』


むしろ、可愛い伊織君の方がプリンセスに向いていると思う。
……伊織君が女装すればだけど。


「さてと、自己紹介はこれで終わりだ。おい、鈴羅。」
『ひゃっ!?』


いきなり西崎さんに名前で呼ばれて、変な声が出る。

でも、さっきまでは苗字だったけど、
名前で呼んでくれるってことは、仲間ってことを認めてくれたのかな?


「変な声。それより、何か楽器とか出来るか?」
『えっと、楽器なら幼稚園の頃から習っているピアノと中学校の時に担当したフルートなら出来ます。』

< 16 / 21 >

この作品をシェア

pagetop