シンデレラの憂鬱
「鈴羅ちゃん、大丈夫?ただでさえ覚えることが沢山あって大変なのに……。」


和樹君が心配そうに私を見る。
でも言ったからには、ちゃんとやりたい。


『大丈夫です。』
「でも……「やあ、話し合いは終わったかね?」……なんでもないや。」


和樹君の言葉を遮るように、
社長とお兄ちゃんが戻ってきた。

でもお兄ちゃんは、
浮かない顔をしている。


「一応……終わりました。」


西崎さんが一瞬、私の方を見た。
さっきのこと、気にしてるのかな?


「そうか、そうか。なら丁度良い。今からあの家にでも行くか。」

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