シンデレラの憂鬱
斗真side


『よっ、麗斗。』
「斗真?いきなり電話なんてどうした?」
『お前の妹って名乗るやつが、弁当と台本を届けにきたらしいぜ。』


さっきからそわそわしている麗斗の妹に
、視線を向ける。
確かに雰囲気は麗斗に似てるが、
顔は全然似てない。


「えっ!?鈴羅が来たの?」
『そうだけど。今、俺と一緒にいる。』


電話越しで麗斗が、焦ってるように感じる。


「斗真、悪いんだけど、鈴羅をここまで連れてきてくれない?」
『わかった。で、今どこにいるんだ?』
「社長室。因みに、あと5分後には他のメンバーが来るみたいだよ?」


しまった。
今日、俺達は社長に呼ばれてたんだ。
めんどくせぇな……。


『今から行くと、社長に言っておいてくれ。』
「了解。じゃあ、待ってるから。」


ツゥー、ツゥー
と電話が切れる音がする。


『おいっ、行くぞ。』
「はいっ!!」


さてと……、
社長室に行くとするか。
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