シンデレラの憂鬱
鈴羅side


コンコンっ

「斗真かい?」
「はい。」
「入りなさい。」
「失礼します。」


西崎さんはそう言って中に入っていく。

だけど私は、中に入れずにいた。

お兄ちゃんの所に連れて行くと言われたものの、部外者の私が社長室なんて入ってもいいのだろうか?


悩んでいると、社長さんから声をかけられた。


「麗斗の妹さんも、入ってきなさい。」
『はっ、はい!』


ガチャ


扉を開けたら、
お兄ちゃんと西崎さん。
そして、5人の男の人が高級感漂うソファーに座っていた。
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