恋をするということ
向き合うとき
ーー放課後
「はぁー……」
私は自分の机にうつ伏せになり
大きなため息をつく。
教室には誰もいない。
みんなが帰ったあとの教室は
やけに静かで、
なんだか少し寂しくなった。
私はこれから龍くんと
向き合わなければいけない。
私が話しかけても無視されないかな?
というか、ちゃんと来てくれるかな?
そんな不安ばかりが
頭の中を駆けめぐる。
学校の旧校舎の図書館。
本校舎から少し離れたところにあり、
今では全然使われていない。
少し不気味な旧校舎の
図書館までの廊下を歩く私。
「うぅー……。緊張するよ………。」
私の顔を見たとたん、
龍くんは引き返したりしないだろうか?