恋をするということ
「あっ、おはよう翠ちゃん。
朝一緒になるなんて珍しいね。
いつもは部活なのに。」
そう。
翠ちゃんはバスケ部に入っていて、
2年生なのにエース的な存在で、
幼なじみの私としてはすごく鼻が高い。
「おはよう。
もうすぐテスト期間に入るから、
今日から朝練はなしなんだ。 」
「そうだ、忘れてた。
私、全然勉強してない………。」
いつもの学校までの道のりを
2人で歩きながら
あと10日後に迫った
中間テストの話をする。
そんな学生らしい会話をしていたら
片道15分程度の道のりは
すんなりと終わった。
2人で同じ教室へ向かう。
私と翠ちゃんは同じクラスだ。