恋をするということ
「おはよう、麗華ちゃん。」
今日も美しい麗華ちゃんに
私は笑顔で挨拶をする。
「今日は一緒に来たんだ?」
なぜかニヤニヤして言う彼女を
私は不思議に思った。
「うん。
今日から朝練ないんだって。」
「そう。
で、あいつも相変わらず?」
「うん………。」
あいつ。
麗華ちゃんが言っているあいつとは、
長谷川龍星。
私のもう1人の幼なじみで、
彼のお父さんと私のお父さんが
幼なじみ。
龍くんは、
ある日を境に急に私に冷たくなった。
ーーーー………
私たちが中学生になって初めての夏。
期末テストも終わり、
夏休みが近づいてきて
みんなが浮かれ始めていた、ある日。
「もう俺に話しかけんな。」